なんでメイクしてるのか
小さい頃きれいなお姉さんが好きだった。
髪の毛が長くて、きれいにお化粧してるお姉さんが好きだった。
小学校にもなると母が仕事に行く前にお化粧している様子を見るのも好きになった。
中学生ぐらいからテレビで藤原美智子さんがモデルさんにメイクをしているのを見るのが好きになった。
ファッション雑誌の中でもメイクのページが好きで、高校生になったら美容雑誌を読んでいた。
色んなメーカーのコスメを、値段まで覚えるほどじっくり見ていた。
栄養系の大学に行かせてもらったけど2年で中退。
20歳。美容部員になりたいなと思ってメイクの学校を探した。すぐ見学に行って入学を決めた。
メイクのレッスンは楽しかった。
難しいこともあった。メイクが普通にできるようになって、ぶつかったのは自分の生き方。
素直になりなさい。
自分にベクトルが向いてるよ。
卒業検定へ向けてのデモンストレーションレッスン。準備して準備してやった。
出来てるけど、なんかつまんないね。
ってインストラクターに言われた。
普通だった。
自分の評価の為にやってた。
インストラクターに憧れた。美容業界どこに行っても先生たちみたいになれたら売れる人間になれる!いつも元気で前向きで綺麗で面白くて、私もそうなりたい。求められる人間になりたかったのかなぁー。
デモンストレーションなんとか出来て、卒業試験合格して。
アシスタント研修では色んな現場に行かせてもらったり、頼まれごとは試されごと!、朝練もして夜は最後に帰る!ガムシャラ!みたいな。
そして熱意のもとインストラクターにはなれた。メイクレッスンは楽しかった。
生徒さんに教えて、出来ないところはなぜ出来てないのかいった。人に教えるということは向いていた方だと思う。おせっかいおばさん系ですが(笑)。
でも教育だけではなく、営業という仕事もあった。これで私は躓いた。
売れるって何?
売るって何?
しまいには
なんでそんなに売れ売れ?
って思っていた。
学校長との話し合いのもと、研修から含め一年半で退職。退職する前には当時付き合っていた人からもふられ、ドン底だったな(笑)ガリガリだったし(笑)。
インストラクターになれば何でもできる!が私にとってはそもそも間違っている(笑)なんじゃその計算高さ。
美容業界を知ってこそインストラクターとして伝えられるんだ、と思って退職。
辞めてしばらくして、今の仕事の求人があることを教えてもらった。
化粧道具の販売。
面接に行って、合格ならば電話しますという日になかなかかかってこなかった。
でも私はこの会社に役に立てる!っていう自信があった。
①化粧品が好き
②その人に合ったメイクができる
③メイクの仕方を教えることができる
よって道具も売れます!
お客様に化粧品のことやメイク方法を交えてお客様に合わせて色々提案できる!
かかってこなければ、自分からかけて
雇わないと損です!まで言おうとしていたら(笑)、合格の電話!
それからもう9年。
世界が広がった。販売のこと、接客のこと、様々なことを学んで。素直になることを心がけた。
お客様からも多くを学んで。素直な人は綺麗になるのが早い。そしてお人柄がとても素敵。豊かな生活をされている。
※ちなみにこの間に結婚もし、三人の子供も授かって。生活するということを学んでおります( ̄▽ ̄)
百貨店、メーカーというフィルターを通して、化粧道具というモノを販売する事は、自分自身を売るよりもやりやすかった。
会社の方針も、お客様がなりたい自分になるためのお手伝いをするんだよ、と。
自分がお客様にとっていいと思うものを、説明するといいんだよ、と。
そしてスタッフのメイク研修を始めた。メイク研修をしたからには、どんなことをしたか上司に伝えたくて研修後には報告書をまとめた。
毎回工夫して、考えて、情報収集して。スタッフからの意見を聞いて。
私以外はメイク出来ない人だったから、なんで出来ないかを研修の中で発見して、解決策を提案して。それが、結果接客に役立ち、お客様に喜ばれ、売れる。
お客様が買われた→明日からこの道具でメイクをされるんだ!→キレイになる人が増えるんだぁわ〜い^ ^→それが売り上げなんだ〜〜(^^)
と私なりに解釈できるように❤️
そしたら、やっぱりメイクの学校の学校長って凄いな〜って。
顔は心。
顔は自分では直接見れない。だから周りの人のためにある。
元気に明るく楽しく素直に感謝だよ。
うちから卒業して幸せになってくれたらそれでいいったい!
当たり前のことをぼーっとせずにちゃんとやれ。
もっともっと、学校長語録はいっぱいあるけど、いつも思い出すのがこの言葉。
私は自分よりも、人がキレイになる様子を見ていくのが好きで、
自分にメイクしているのは説得力アップのためでもある(笑)というかそこ。
好きな事を仕事にして、
好きな事だったのに仕事だーってなることもあって、
あー、やっぱり美容界のキラキラした感じが好きなの‼︎と昨日ふっと思って。
自分の顔は人に伝えるための実験台と捉えている私だけど、そのひねくれもあっていいと思ってるけど(笑)、ピュアに自分自身の美を追求してもいいやーんって思えてきた。素直にね、素直に!
結果、人に伝えられる。
喜んで頂ける。
それが私の喜び。
仕事のために見ていた美容雑誌が、
昨日は久しぶりに純粋に楽しく読めた。
あー、長文書いてスッキリ〜!